「中心市街地活性化の起爆剤、青森の新名所に」。JR青森駅前再開発ビルとして、期待を担い、華々しくオープンした様子が当時の記事からうかがえる。16年後の今年、その再開発ビル「アウガ」は使命を果たせずに1~4階の商業フロアを閉鎖した。
 駅を出た市街地の入り口にそびえる地上9階地下1階の派手な外観。この街を多く訪れる旅行客が、一服しながら周辺の情報を仕入れるのに最適の場所に思えたが、それを受け入れる気配はなかった。
 近年はフロアのコンセプトもバラバラで、うらぶれ感が漂った。5階から上は男女共同参画プラザや図書館などの公共施設。陸奥湾が望める上層階に飲食店でもあれば…。でも向かいの老舗ホテルがつぶれたぐらいだから、無理なのか。
 1~4階には市役所の窓口が移転する。県都の駅前なのに残念。
 きらびやかな仙台駅前を見るにつけ、そう思わずにいられなかったが、その仙台でも「丸光デパート」から70年続いた百貨店が突如閉店。福島駅前でも「山田百貨店」だったビルが閉館するという。駅前の顔は容赦なく変わっていく。(青森総局長 阿久津康子)