紙面づくりにシーズンインもオフもないけれど、年に2回、気持ちを切り替える日がある。作業の終了時間が季節に応じて前後するためだ。遅い方は、おおむねプロ野球のシーズンに合わせているので「ナイターダイヤ」と呼んでいる。「夏ダイヤ」とも言う。早まる方が「冬ダイヤ」だ。
 東北各地に毎朝決まって新聞を届けるために、各作業工程の持ち時間は、届けたい時間帯からの逆算で決められている。バトンの遅れは後へ後へと響いていくから、時間は絶対厳守だ。
 どうすることもできないのが気象。東北の厳しい冬は、全工程のトリを務める輸送、配達が大きな影響を受ける。そこで、冬の間は紙面が出来上がる時間を少し前倒しして、遅れがないよう万全を期している。
 「七回忌」となる3.11が過ぎて、東北もだんだん春めいてきた。紙面作業はきょう19日からナイターダイヤに切り替わる。冬ダイヤより持ち時間は増えるが、その分余裕ができるということでは全然ない。早い時間に追われるか、遅くまで時間に追われるかの違いだ。ただし、より多く、新しいニュースを届けることができる。それが励みだ。
(整理部次長 小川雅洋)