お叱り、反論、共感、お褒め…。どんな種類であっても、自分が書いた記事や携わった紙面に反応があることはありがたい。
 抗議を受けたときは、正直、いい気分ではない。何度、説明しても分かってもらえず、大声を出してしまったこともある。後になって自分の力不足を悔いることになるのだが…。
 逆に感謝されると、素直にうれしい。「胸を打つ内容だった」「記事のおかげで物事が動いた」「知らなかったことがよく理解できた」。微力ながら役に立てたようで、もっと頑張ろうと気が引き締まる。
 思いがけない方から便りを頂くことも。先日、25年ほど前に勤務した支局時代にお世話になった首長からはがきが届いた。署名記事を見て懐かしくなり、筆を執ってくれたとのこと。わざわざ時間を割いてもらったことに感激した。
 記者にとって、記事は自分の商品。内容はもちろん文章の組み立て方、言葉遣い、字句にまで細心の注意を払う。「書きたいことがうまく伝わったか」「役に立つことができたか」。相手の心に響いたのであれば、その後の励みとなり、そうでなければ戒めとなる。(整理部次長 細谷隆)