中学生だった1980年代初めはアイドル全盛時代。俊ちゃんや聖子ちゃんがブラウン管で輝いていた。「俺、明菜派なんだ」。野球部の同級生が、日焼け顔で恥ずかしそうに告白していたのを思い出す。
 ニキビ面した自分のアイドルは、キョンキョンこと小泉今日子さん。一度だけファンレターを書いた。返事が来ると信じていたのも青春の一ページ。
 先日、写真部に仙台市の女性読者からファンレターならぬファンメールが届いた。宛先は40代半ばの男性I記者。「Iさんのファンです。しびれました」
 しびれたのは記者の顔形でなく、紙面を飾った写真。連続2桁奪三振のプロ野球記録を達成した東北楽天の則本投手と、ダイビングヘッド弾を決めたベガルタ仙台石原選手の2枚だった。
 本人は恐縮しきり。部内では「癒やし系ゆるキャラ」的存在だが、仕事はビシッと決めている。
 それにしても読者はありがたいもの。何よりの励みになる。これを機に今後なお一層の奮起を、と本人に訓示を垂れたが、昭和アイドル世代のおじさんデスクとしては本当はかなりうらやましい。(写真部次長 佐々木浩明)