衆院小選挙区の区割りを改定する改正公選法が公布された。福島県では県南部の西郷村が3区から会津地方の4区に組み込まれた。
 東北新幹線新白河駅がある同村は人口1万6000。人口減少が著しい県内で、人口が増えている数少ない自治体の一つだ。
 2014年の前回選挙で、4区は400票差で勝敗が決した経緯がある。区割り変更が次期選挙の行方に微妙な影響を与えるのは間違いない。
 そうした選挙情勢とは別に、村や村議会は区割り変更に困惑している。村議会は「経済圏や文化が違い、実態に合っていない」と国に意見書を提出し、見直しを訴えている。
 中選挙区制時代、同村を含む県南部は会津と共に福島2区を構成していた。ただ、当時の定数は5。それぞれの地域を地盤とする候補者が当選し、異なる地域課題を国政に反映させることも可能だった。
 人口に応じた議席数を配分する制度の下、東北の定数は今後、確実に減る。1票の格差是正は必要だが、地方の声を確実に国政に届ける仕組みがないまま、都市との格差がますます広がらないか危惧する。(福島総局副総局長 大友庸一)