その県以外ではお目に掛かる機会がほとんどない、地元企業などの「ローカルCM」がある。大企業の洗練された映像とは違い、低予算で、素人を起用したものも多い。それが逆に新鮮で、見ていて楽しい。
 秋田の場合、中でもユニークなのが、「秋田銘菓」として知られるまんじゅう。外回り中のサラリーマンが背広のポケットから商品を出したり、外国人が「28個、食べました」と得意げに言ったりする。なぜ、背広から出すの? 28個も食べたら胸焼けがするだろうに、などと突っ込みどころが満載だ。
 フィルムで撮影されたと思われる映像は色あせ、古さを感じさせる。でも、それは長年愛されていることの証しなのかもしれない。
 秋田にはもう一つ、他県にはない、長年放映されているCMがある。こちらはなぜ、今の時代にと、見るたびに疑問が湧いてくる。秋田の「七不思議」と言ってもいいかもしれない。
 先日、テレビのバラエティー番組も取り上げていた。若手記者に、話題ものとして記事にしてみたらと言うと、興味を示してくれた。面白い原稿になればと楽しみにしている。
(秋田総局長 宮川宏)