8試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録を達成した東北楽天の則本昂大投手。その奪三振の仕組みを6月22日の紙面でデータを基に詳しく解説した。奪三振の大部分は空振り三振で、見逃し三振が少ないことも特徴として挙げられる。
 則本投手は150キロ台の直球や鋭いフォークボールとスライダーなどで空振り三振に仕留める。特にフォークボールは140キロ台半ばと高速。打者が直球と同じタイミングで振ってしまえば、捉えるのは難しい。
 本格派投手の決め球といえば、カウントを追い込んでから高めに投じて空振りを誘う直球「つり球」。野球中継のカメラがバックネット裏にあった1970年代前半、甲子園に登場した作新学院高(栃木)の「怪物」、江川卓投手の高めの快速球は浮き上がるように見え、すごみがあった。
 今は直球、変化球を組み合わせ、緩急や落差で空振り三振を取る投手が増えた。個人的には内外角に直球をずばりと決める見逃し三振も好きだが、則本投手がバットに空を切らせるシーンは痛快だ。今後も投球の力と切れを磨いて多くの奪三振シーンを演出し、ファンを楽しませてほしい。(スポーツ部次長 薄葉茂)