「ニュースは驚きの『えー』だ」と以前この欄で書いたが、もう少し複雑だ。
 整理部はどのニュースを、どんな大きさで載せるか決める。部にはその日のニュース概要一覧が配られる。「きょうのトップニュースは誰が見ても、これで決まり」という日もあれば、当然そうでない日も。「どうすればいいの」。独りうなって考えを巡らせる。
 その時、何を判断の軸にするか。紙面ごとの掲載メニューを作る「出しデスク」の個性が出る。
 出しデスクは日替わり。休日の翌朝、紙面を開き「きのうは○○さんかな」。およそ見当が付く。
 「なるほど」と目を開かせる記事を入れるデスク、正攻法の同僚、「その手もあるか」と変化球の人も。
 驚きに乏しい、どんぐりの背比べの日、どうするかは人それぞれ。当方は頭の中で架空の年表を書く。
 東北史、経済不祥事史、議員失言史。そんなものがあるかどうかは別にして、年表に1行記されるような出来事かどうか。
 後世に残る紙メディアゆえと考えてのことだが、発想が少し硬いかな。いろんなタイプがいて多様な紙面ができるということで。(整理部次長 八代洋伸)