「飛び出す絵本」のように新聞を開いた瞬間、読者の目に迫っていくような臨場感のあるレイアウトが理想だ。映画「ハリー・ポッター」に出てくる、写真が動画になっているシーンに膝を打った。「完全見開き」と呼んでいる、左右2カ面をつなげた横幅153行のワイドの紙面が効果的に作りやすい。
 スポーツ面では6月に東北楽天・則本昂大投手の連続2桁奪三振記録の懸かった二つの試合で展開し、迫力のある写真と見出しの組み合わせで大記録を存分に伝えることができた。
 ここでものをいうのがイメージ力だ。作り慣れている縦長の紙面と異なり、読んでもらう見出しの順番や素材の横への組み合わせ、原稿の構成や配信具合、次々と入稿する写真を基にレイアウトを思い描く。これがしっかりしていると、締め切り時間が迫る中での方針変更や大きな組み替えへの対応もスムーズにいく。
 当日の新聞全体の面構成やニュースの話題性、締め切り時間との兼ね合いなど条件が整わないとこの紙面はチャレンジできない。積極的に取り組む部員が頼もしく、場数をこなすことで技量と度胸が鍛えられる。(整理部次長 足利克寛)