宮城県美里町の門田真理さん(41)は高校3年を頭に3人の息子を持つ料理の得意なお母さん。支局に勤務していた5年前、PTA活動の取材で知り合った。
 門田さんには息子たちのほかに10人の「子ども」がいる。小牛田農林高剣道部員の男子8人、女子2人が下宿しているのだ。全国屈指の強豪校は、6月の宮城県高校総体で男子団体は3年連続53回目の優勝を飾り、男子個人戦も制覇。女子団体も2位に入った。
 門田さんの日常はすさまじい。毎朝4時に起きて家族を含めた朝食と10人分の弁当を作る。毎日、スーパーの籠3個分の食材を調達するという。夕飯時の帰宅時間はばらばら。一息つくのは午後10時を回る。
 「試合の時に動ける体、卒業までに今より強い体をつくってあげたい」と門田さん。「ニンジンやピーマンの嫌いな子もいるが、工夫して食べさせるようにしている」。栄養管理の知識を深めようと「アスリートフードアドバイザー」の資格取得の勉強もしている。
 「試合の日は玄関で子どもたち一人一人にハグをして送り出す」。味のある愛情で、門田さんは剣士の心身を支えている。(スポーツ部次長 山内一也)