あらかじめ日程が決まっている大きな出来事やイベントなどを複数で分担して取材する際、「お祭りだから」と言って鼓舞することがある。
 例えば、選挙。秋田県では4月、知事選や秋田市をはじめ5市長選などが同日であった。投開票日は総局全員のほか、本社の応援を得て対応した。
 当日は一気に乗り切る形となるが、そこに至るまでは選挙関連の原稿をはじめ準備は入念にする。地道な取り組みが結果として実を結ぶことになる。
 祭りと言えば、秋田市では竿燈まつりが8月3~6日にある。この時季になると、至る所で笛や太鼓の音がする。祭りが近づくにつれ、練習に熱が入っているのが音からも分かる。妙技を披露する差し手たちをおはやしで支え、祭りを盛り上げようという気概も伝わってくる。こちらも日々の準備が本番に生かされる。
 もとはねぶり流しの竿燈まつりは、厄よけや五穀豊穣(ほうじょう)などを願うものだとか。祭りを前に県内に降った記録的な大雨で、秋田市内も水田などに大きな被害が出た。今年の竿燈は、祭りの原点を思い起こさせる特別なものになるだろう。
(秋田総局長 宮川宏)