8月に入って好天の日がほとんどない。それでも登米市には多くの観光客が来ているようで、同市の長沼のハスを見る遊覧船の営業は好調だという。
 その訳を市内のある商店主が「(写真共有アプリの)インスタグラムに沼一面に広がるハスの写真を掲載しようと多くの人が来ているから」と教えてくれた。
 「人目を引く画像を投稿し、『インスタ映え』を競うのがはやり。面白い写真を撮影できる場所に若い人が集まるのが全国的な傾向だ」と商店主。「登米市内で特徴的な景色を見つけるかつくり出し、PRする。そういう方向でわれわれは知恵を絞らねばならない」と腕組みをしていた。
 その話を聞いて間もなく、普段はあまり話をしない仙台市在住の21歳の長女から「長沼の花火を見に登米に行く」と連絡があった。インスタグラムを盛んに活用している世代だ。
 当日、花火会場近くで並んで撮影した。記者が取材用カメラで捉えた花火よりも、彼女がスマートフォンでカシャカシャした画像のほうがきれいに写っているように感じ、少し動揺。「最近のスマホってすごいよな」と言うしかなかった。
(登米支局長 本多秀行)