「大会を開催するので、ぜひ来てください」
 「取材に伺います」
 「そうじゃなくて。出場してください」
 「へっ?」
 宮城県松島町社協の役員に半ば強引に誘われて昨年9月と今年6月、松島運動公園で開かれたグラウンド・ゴルフ大会に参加した。
 ホールポストと呼ばれる旗の付いた棒を目がけ、専用クラブでボールを打つ。これでも元高校球児。打つのは得意だ。経験はないが、まあ余裕でしょう。そう思ったのが間違いだった。
 打つ力の強弱が分からず、OBを連発。長短24ホールをひたすら歩くので、しまいには運動不足の体が悲鳴を上げた。35年前、鳥取県内で誕生したこのスポーツ。開発の目的は、住民の健康増進だったことを身をもって知る。
 大会は「心の震災復興」を掲げる。東日本大震災で町外から移り住んできた人たちを励まし、交流するのが趣旨。東松島市野蒜の自宅が津波で全壊した男性は「体を動かして楽しかった」と笑顔で汗を拭いた。
 次回大会は9月11日。自分も準備に余念がない。専ら、イメージトレーニングですけどね。
(塩釜支局長 山野公寛)