子どもたちが大きくなって、夫婦で過ごす時間が増えた。特段、話すこともなく、沈黙に戸惑いを感じることもあるが、幸い東北楽天が熱い戦いを続けており、共通の話題として間を取り持ってくれている。
 食卓を囲んでテレビやネット映像で観戦。こちらは仕事抜きなので、ヒットに歓声を上げ、時に愚痴をつぶやきながら試合を眺めている。片や配偶者は、内角低めにすばっとストライクが決まると「いい球!」、わずかにゾーンを外れボールになると「うーん、厳しい」などと言いながら画面を凝視しているのだ。
 「通な見方してるんじゃないの」と問い掛けると、「見ていれば何となく分かるじゃない」と事もなげに言う。
 毎日、多様なメディアが膨大な量のスポーツ映像や情報を発信している。今後も読者やファンの目が肥え、求められる情報の質はより高度になるだろう。傍らでスポーツ観戦を楽しむ人を見て改めて感じた。
 さて、本当は球場に足を運びたいが「私が行くと負ける」と配偶者。終盤を迎え、大事な戦いが続く。ここは、ぐっと我慢して陰ながら2人で見守りたい。(スポーツ部次長 山内一也)