ウェブを活用した「未来共生災害救援マップ(災救マップ)」をご存じだろうか。お寺や神社、教会などの宗教施設と自治体の指定避難所など国内約30万施設を網羅したアプリだ。東日本大震災の教訓を踏まえて考案された。日本で最大級の防災マップとされる。
 震災当時、お寺などが多くの避難者を受け入れた。宗教施設と自治体が災害時協力協定を結ぶ例も増えている。このような背景の下、地域社会で宗教者や宗教施設が担う役割を探究する大阪大大学院の稲場圭信教授(47)らが、ウェブでの地図化を思い立った。
 震災と祈りなどをテーマにした取材で稲場さんとやりとりを交わすうちに、災救マップを知った。
 アプリを起動すると、現在地周辺の地図に各施設の所在地が表示される。各施設のアイコンを押すと被災状況投稿欄があり、電気や水道は使えるのかといった情報を共有できる。被災者自らが発信できる双方向型のツールとも言える。
 課題は認知度が必ずしも高くないことか。普段はスマートフォンで地図として使えるし、非常時に備えてダウンロードしておくのもいいかもしれない。
(報道部長代理 松田博英)