仙台で主要シーンが撮影されたコメディー映画「サバイバルファミリー」。今年2月の公開後すぐに映画館に足を運び、作業服姿で水道局の課長になりきる姿をスクリーンに見つけた。
 市内の会社社長菊地文博さん(57)。3年前、人気テレビドラマ「土曜ワイド劇場」にエキストラで出演し、俳優デビューした。
 1995年の宮城県議選で初当選し、衆院補選や参院選にも挑戦した経歴の持ち主。国政進出はかなわなかったが、次の県議選で返り咲いて通算5期務めた。
 2013年に政界引退を宣言すると、「ビジネスで地域に貢献したい」と市内の建設関連企業の取締役に就いた。常務、副社長、社長と上り詰め、会社経営でも才覚を発揮する。
 堂々とした演技は、県議時代のつじ立ちで培った度胸のなせる業か。オーディションを受けて配役が決まった「サバイバルファミリー」では、エンドロールにも芸名の「きくち ふみひろ」で登場する。
 その多才ぶりと行動力に舌を巻くが、本人は「新しいことに挑戦すると違う自分を発見できる」とさらりと言う。出演したテレビCMが宮城県内で放映中だ。
(報道部次長 佐々木篤)