1997年11月16日は休刊日だった。なぜ覚えているかというと、サッカーの日本代表がワールドカップ(W杯)の本大会初出場を決めた日だから。同日に参院補選があり、深夜に二つのニュースを収めた号外を出した。作業にスポーツ側で関わったのである。
 17日に新聞発行がなく、本紙の報道は18日付。1日遅れでも、スポーツ面はもちろん1面、社会面、宮城県内版に関連記事が載った。社会面の見出しは「実った悲願 列島歓喜」。「列島」の言葉に、出場が全国的な熱狂を呼んだことが思い出される。
 先日のW杯ロシア大会出場を報じる見出しに「列島」はない。出場が続けば、ファンは「本大会こそ勝負」と思っても当然。1年以上にわたる最終予選で代表が多少つまずいても、出場を決めても、あの夜のような熱狂には至らなかった。
 初出場時のように、指揮官交代やプレーオフに出場が懸かる事態に陥ったら違ったかもしれない。今回も、その可能性がのぞいた接戦だった。だが今は、本大会でこそ列島挙げての熱狂を見たい。そんな思いを抱くところに、20年という歳月が流れたことを感じる。
(整理部次長 宮本伸二)