担当する仕事によって、出社が夕方近くになることがある。そんな日は、時間が許す範囲で遠出をする。先日は関山峠を越えて村山市方面へ。早い時間帯から開いているそば屋さんに入った。
 「漬物とサラダをご自由にお取りください」と言われ、立ち上がりかけると、「取り分ける際は、使い捨てのビニール手袋をご利用ください」と重ねて言われた。腸管出血性大腸菌O157対策である。
 リフレッシュ目的で出掛けたのに、現実に引き戻されてしまった。それとなく観察すると、ビニール手袋を使う人、使わない人は半々くらい。使っている人も「言われたので、なんとなく」という感じだ。
 埼玉・群馬両県の系列総菜店で発生した今回の集団食中毒では、3歳の女の子が亡くなった。保護者も、それが汚染食品だとは思わずに食べさせたのだろう。そば屋さんは、まっとうな対応をしているのだ。
 店を出て、温泉へ。O157を頭から追い払った。帰り道、いろんな言葉が浮かんできた。「世の中、いつ、どこで何が起きるか分からない」。それだけは確かだと思った。
(整理部次長 野村哲郎)