ノーベル賞ウイークである。編集局内でも連日、夕方の発表をやきもきしながら見守っている。
 近年は日本人の受賞が相次ぐものの、25人中、女性はゼロ。そろそろ…と期待するが、難しそうだ。
 昨年までのノーベル賞受賞者は885人。うち女性は48人にとどまる。最多は平和賞、次いで文学賞。自然科学3賞も、2度受賞したマリー・キュリー博士をはじめ18人が受賞していて、近年特に増えている。
 昨年、医学生理学賞を受けた大隅良典さんは、記者会見で「良い家庭人だったとは言えない」と自身を振り返り、研究に専念させてくれた妻万里子さんへの感謝を述べた。
 万里子さんは同じ東大大学院の研究室に在籍していて学生結婚し、博士課程を中退。生活を支えるために仕事をしながら家庭を守った。研究者としても夫をサポートしたが、会見では「(自分も)きちんと勉強していれば人生は違った」という発言もあったという。
 女性研究者を支援する仕組みがあれば。「自宅に戻ったら作ってあげたい食事は?」なんて質問は、何か違うんじゃないかと、いまだに引っ掛かっている。
(整理部次長 阿久津康子)