先日、見出しの「コニュミケーション」を危うく見逃すところだった。
 出来たての紙面にはミスや体裁の間違いはあるものと疑ってチェックする。特にスポーツ面は短信など細かな原稿が多く、記録の数字や選手の名前など見出しに気を使う。プロ野球やJリーグなどナイターの試合は、展開次第では締め切り間際の短い時間での確認作業となる。
 記事部分は文字一字一字に集中しやすいのだが、字面で視覚的にとらえてしまいがちなカタカナや大きな活字の間違いを見逃してしまうことがままある。
 鉛の時代は母型と呼ばれる活字の鋳型を一つずつ並べ、溶けた鉛を流し込み見出しを作っていた。朝刊1面の大きな見出しで「大統領」を「大領統」としてそのまま掲載してしまった。一度関門を通るとチェックが甘くなる。作った担当者から何人もの目が確認したにもかかわらず見逃すという失態だった。
 バスケットボールBリーグも開幕し、それぞれのチームに新しく加わった外国人選手や競技固有の戦術を示す片仮名が多くなる。周りの部員の耳に届くような声出し確認が確実だ。(整理部次長 足利克寛)