塩釜市に新しい観光施設が誕生した。25日に完成式典が開かれた市魚市場のことだ。高度衛生型の荷さばき所を備えると同時に、一般来場者も利用できる「新しいカタチ」(市関係者)を市は目指した。
 南、東、中央の3棟で構成し、2階部分がデッキでつながる。一般客はそこを歩いて建物を巡り、階下の荷さばき所で行われる競りを見学できる。
 南棟2階の展望デッキに出ると、「千賀の浦」と呼ばれ、歌枕になった港の全体を見渡せる。日本三景・松島の島々も。新たな絶景ポイントだ。
 中央棟には海産物が味わえる食堂や販売所、魚食普及の調理スタジオなどを配置した。近くには塩釜水産物仲卸市場があるから、食べ歩きをしても楽しい。
 と、いろいろ書き連ねたが、どれだけの客を集められるかどうかは無論、未知数。「完成がゴールではない。名実ともに復興のシンボルにするためには、ここがスタート」と、市の担当者は表情を引き締める。
 29日は魚市場開放まつりがある。対岸の埠頭(ふとう)から無料シャトル船が出る。「新魚市場をぜひご覧ください」と市はPRしている。(塩釜支局長 山野公寛)