ハリウッドの大物プロデューサーに端を発したセクハラ告発の波は、なお拡大の様相だ。大物でも功労者でもうやむやにしない姿勢が示されたことで、出るわ出るわ。
 ハッシュタグ「♯Me too」(私も)を付けて自分の被害や賛同をツイートする動きも広がった。孤立を恐れふたをしていた思いが噴き出したかのよう。洋の東西を問わない問題の根深さがうかがえる。
 性犯罪まがいの行為は「嫌がらせ」の域を超えているが、「Me too」の種は身近にあふれる。
 「親愛の情のつもり」「嫌がっていると思わなかった」という鈍感さ。黙ってやり過ごすのが大人な反応-みたいな勘違い。奥さんでも恋人でも、友達ですらないのに、何でそんな距離感を求められるのか。「酒の席だから」という言い訳も身勝手なだけだ。
 心優しい人は、拒否したら相手を傷つけ、場の雰囲気を壊すのでは…と我慢するのかもしれない。でも、このご時世、「私は嫌なんで」とはっきり言ってあげた方がむしろ親切、かつお互いのため。その背後にあるたくさんの「Me too」をお忘れなく。
(整理部次長 阿久津康子)