総選挙が投開票された10月22日は、メンバーのうち1人を福島の激戦区へ応援に出し、3人が東京で各党の反応などを取材した。
 大勢の記者がいて熱気がある本社と違い、新橋の支社は静か。おまけに台風21号が23日未明に関東を横断するとの予報が出ていた。
 気掛かりが一つあった。開票が未明までかかる比例東北で、最終議席に滑り込みそうな候補者がいた。その人が22日深夜には拠点の仙台ではなく、東京の記者会見場にいるというのだ。
 談話だけは押さえておこうと、23日午前1時ごろに担当記者が向かった。取材は一段落したが、なかなか当確が出ない。都心は既に暴風雨で大荒れ。記事は翌日回しになることから記者はいったん撤収した。
 午前3時すぎ。その人にようやく当確が出た。最終版の紙面に顔写真だけは入った。東北関連の候補者で最後の当選を伝える記事は火曜日の紙面に載った。
 衆院選は1996年から2014年までの7回をほぼ本社で体験したが、比例の最終議席確定を候補者ごと見届けたのは初めて。バッジを着けたその人は、担当記者の取材に率先して応じているという。(東京支社編集部長 吉岡政道)