この時期に、この日誌の順番が回って来ると、いつもよりは少し、あらたまった気持ちになる。書くことを探して一年を振り返ったり、次の一年に思いをはせたりするせいだろう。
 東日本大震災の翌年は、「復興元年」という特別な年だった…。期待したほど復興は進まず、国の予算が勝手な解釈により、被災地と関係ないところで使われたりもした。師走の総選挙で怒りはピークに達した。
 昨年は来る年への漠然とした不安で締めた。新しい米大統領が就任を間近に控えていた。選挙戦中の放言のような公約は一体どこまで本気なのか、希望的観測は持てなかった。
 紙面で伝えたことを日誌にしてきたという慰めはできるが、それにしてもだ。たまには晴れがましく年を越せないものかと、自分で自分が恨めしくなる。
 「平成」が終わることになった。大戦を経験した昭和をしのぐ時代はないだろうと長く思い込んできた。元号は日本に限った区切りではあるが、この30年近くは、国内外で予想だにしない変化、出来事の連続だった。あと1年と4カ月余り。どんな記憶が積み重ねられることになるのだろう。
(整理部次長 小川雅洋)