かわいいのは確かだけれど、ちょっと載せ過ぎか。上野動物園のパンダの赤ちゃん「香香(シャンシャン)」。昨年6月12日の誕生以来、12月までに20回以上紙面に登場した。
 上野では5年ぶりの出産。前回の赤ちゃんは生後6日で死んでしまっただけに、固唾(かたず)をのんで成長を見守ることに。当初は毎日、その後は1週間ごと、10日ごと、と園の発表があり、園提供の画像・映像と記事が配信される。
 社会面用に都合のいい記事がない、何か写真ものを入れたいとき、つい手が伸びる。パンダなら、読者の需要もあるだろうし…と。
 白黒柄が見えた、目が開いた、歯が生えた。はえば立て、立てば歩めと伝えてきたが、正直なところ、成長につれ、写真ではあまり変化がなくなってきた。
 一般公開時の報道のはしゃぎぶりは、写真や映像の撮影が自前で可能になったこともあってか。「パンダは上野以外にもいるのに」と注文を付けた和歌山県知事でなくても、結局は東京の話題だから手厚く扱われている気もしてくる。
 載せたいのもやまやまだが、節度を持って…。でも、1歳の誕生日までに、また手が伸びてしまいそう。(整理部次長 阿久津康子)