「働き方改革」時代のこぼれ種か。「フラリーマン」と呼ばれる人たちが増殖しているらしい。
 残業がなくなってもまっすぐ帰らず、フラフラ寄り道して暇をつぶす勤め人のこと。誰もが当てはまる。
 自由な時間をどう使うかは「生き方改革」につながる。資格取得や趣味、家事に励むのもいいだろう。
 電通の関連会社の社員らがいそしんでいたのは何と残業だった。仕事を自宅に持ち帰る「隠れ残業」を繰り返し上司も把握していた。
 電通女性社員の過労自殺を教訓に、長時間労働を戒めたのは企業社会全体の誓いだったのでは。懲りない面々は足元にいたようだ。
 業務量が多いのなら組織でゆがみを解消しないと家庭生活との調和は見果てぬ夢。効率も上がるまい。
 本紙恒例の「新春トップインタビュー」(3~5日)で朝型勤務の導入、シニアや主婦の活用などさまざまな労務改善の工夫が紹介されていた。元気な会社にはそれだけの理由がある。
 顧客満足はまず充実した社内意識の醸成から。身を削っての刻苦勉励など誰のためにもならないようだ。「そうだよなあ」。定年が近づいてきて悟る。
(論説委員 菊池道治)