取材で心を打たれ、その後も応援したくなる人がいる。平昌冬季パラリンピックに出場した、岩手県山田町出身の阿部友里香さん(22)もその一人だ。
 阿部さんがクロスカントリースキーと出合ったのは中学2年の2010年。パラリンピックで、自分と同じく腕に障害のある人が懸命に滑走する姿を見て胸を熱くしたという。
 驚かされるのは、そこからの行動力。何かに刺激されて「自分もやってみたい」と思うことは、だれにでもあるはず。その熱も、しばらくすると冷めてしまうものだが、阿部さんは自ら競技団体に連絡を入れ、その道を開いてしまう。
 翌年、スキー強豪校の盛岡南高に進んで本格的に始める。周りはレベルの高い選手ばかり。経験の浅い阿部さんにとって、どんなに大変だったことか。当初は練習に全くついていけなかったというが、持ち前の向上心と努力で乗り越えた。
 競技を始めてわずか3年でパラリンピックのソチ大会に出場。今年、2度目の大舞台に立った。頑張り続ける姿は、取材した4年前のまま。ひたむきで、謙虚で、爽やかで…。応援したい思いをさらに強くした。
(整理部次長 細谷隆)