大なり小なり、誰にでも失敗はある。生きていれば何度でもある。だからこんな言葉が生まれたのだと思う。「失敗は成功のもと」。落ち込んでばかりじゃいられないんだぞと。前を向いて行こうじゃないかと。
 かつては、そこいら中で使われていた。あの長嶋茂雄さんは「失敗は成功のマザー」と言い換えて、チャレンジし続ける大切さを熱く説いた。それほどの国民的フレーズがなぜか、最近はほとんど聞かれなくなったような気がする。自分もしばらく口にしていない。
 同様に死語になりかけているのかと気になっている言葉が「ドンマイ」だ。和製英語だけれど、学校では教室で部活で、あいさつに等しいくらいの頻度で使われていた。会社では新人のころ、当時のデスクに「小川君、ドンマイ」と慰められたのが今は懐かしい。
 紙面作りはデスクと各面担当者たちとの共同作業だ。こちらのミスで迷惑を掛けてしまうこともあるし、逆もある。へこんでいる相手を前にして、引きずらないでくれるといいなと思いながら、掛ける言葉が浮かばない時がある。今どきの何か気の利いたフレーズはないものだろうか。
(整理部次長 小川雅洋)