「宗旨変え」のそしりを受けるかもしれない。スマートフォンのことである。
 小欄で3年前、スマホ依存に気を付けましょう-と呼び掛けるコラムを書いたのだが、ついに昨秋スマホ所持者となってしまった。
 いわゆるガラケーのバッテリーが壊れ、機種更新がかなわなかったことが直接の原因だが、スマホ使用を大前提とするかのような社会の潮流に抗しきれなかったと白状せざるを得ない。
 使ってみると、確かに便利ではある。会員制交流サイト(SNS)のほかにもニュース検索、カメラ、ラジオ、スケジュール・メモ帳などなど…。オールインワンの魅力がある。
 担当する読書欄のデスクに新刊の「スマホが学力を破壊する」が届いた。「脳トレ」の川島隆太東北大加齢医学研究所長の著書で「スマホをやめるだけで偏差値が10上がります」の帯がショッキングだ。
 他にも「スマホ廃人」(石川結貴著)や「スマホ依存の親が子どもを壊す」(諸富祥彦著)など、リスクを訴える書が続々出版されている。便利さの陰には、深い闇が横たわっているということか。やはり「脱依存」を心掛けたい。
(生活文化部次長 新迫宏)