日本新聞協会が4月6日(新聞をヨム日)に合わせ読者から募集する「HAPPY NEWS 2017」の一つに、昨年4月に本紙に掲載された「散水車で思わぬ手柄」が選ばれた。
 宮古市田老地区で復興事業に携わる佐賀県の作業員たちが、顔見知りの高齢女性宅から出火しているのを見つけ、道路を清掃する散水車を出動させて消し止めたという囲み記事。
 HAPPY-に応募し、入賞したのは仙台市宮城野区の伊勢伸彬さん(71)。「心温まる記事で切り取って保管していたんです。人と人の輪の素晴らしさが伝わる」と評価を頂いた。
 記事は宮古支局にいた若手が書いた。自分が以前、盛岡勤務だったときの同僚でカクテル作りが趣味。今月、本社に異動した。協会が受賞記事をまとめた冊子を作ったことを伝えようと電話したら、照れ笑いしながら「宮古を去るときに記事が選ばれ光栄です」。
 受賞は1人支局生活の良い記念になったはず。記事を推してくれた伊勢さんは「ずっと新聞を読んでいます。わずか数行に記者の思いが伝わる記事が楽しみ」。温かく、身の引き締まる激励だった。(東京支社編集部長 吉岡政道)