小欄に先日、へこんでいる相手をどうやって励ませばいいのかと書いたことに対して、読者の方からはがきを頂戴した。紙面作りを担う整理部の仕事は職場内でほぼ完結するため、取材部門のような外部との関わりが少なくなる。紙面を通じて、どこかの誰かと、いくらかでも触れ合えていると感じられることは、やはりうれしいものだ。
 ご自身の体験談を基に、考えるヒントを投げ掛けていただいたように思う。「このコラムは毎回興味を持って読んでいる」という言葉も添えられていた。
 かなりの筆まめと拝察した。宛名と差出人の配置のバランスや、整った文字列で簡潔にまとめられた文面。ペンを手に執り思いをつづるということを、暮らしの中の当たり前の一こまとして、長く続けてこられたのだろう。
 問題はこちらからの返信だった。ふだん電話やメールで用を済ませてしまうため、便りを書くことなどめったにない。もともと下手な字は、悲しいかな、年を取るにつれ劣化の一途をたどってきた。はがきを何枚か書き損じた揚げ句、観念して投函(とうかん)したのだった。乱筆乱文お許しください。
(整理部次長 小川雅洋)