今春、会津若松支局から3年ぶりに仙台市の本社に戻り、初の論説委員会の勤務になった。基本的には内勤。パソコンや新聞、本とにらめっこする日々が続く。一つ原稿を書き上げると次は何を書こうかと悩む。
 行き詰まると、外に出掛ける。自然と足が向かうのは以前取材に訪れたギャラリー。だが仙台を離れている間に閉店した画廊が数軒あるのに気付いた。お世話になった画廊が姿を消すのを見るのはやはり寂しい。
 一方で頑張って続けている画廊も多い。青葉区錦町の「仙台アーティストランプレイス(SARP)」もその一つ。2010年から地元の美術家が資金を出し合い、自分の作品を約1週間展示する形で運営する。
 久々に訪れて話を聞くと、「震災から7年。作家たちも表現したいという思いが強く、勢いが出てきたようです」と美術家高山佳二子さん。来年3月まで画廊に展示する作家の予定が入っているという。
 ただ、春や夏を中心に空いている週も多く、参加作家を募集中だ。アートの灯を消さないように頑張ってほしい。せわしない日常を送る人に憩いの場を提供するためにも。
(論説委員 跡部裕史)