高校野球は夏の全国選手権が今年で100回目を迎える。延長でも互いに譲らない名勝負が語り継がれてきたが、今春の選抜大会から甲子園と地方大会で一律に採用された「タイブレーク」が試合運びにどう影響するか注目されている。
 タイブレークは試合の早期決着や選手の疲労軽減などが狙い。延長十三回から無死一、二塁で始め、決着がつくまで繰り返す(決勝は十五回まで従来通り行い、同点なら再試合)。今春の選抜大会でタイブレークは実施されなかった。
 制度の是非はともかく、試合時間の短縮は報道側にとってプラス面もある。例えば甲子園大会で東北勢がその日の最終試合に登場し、前の試合も含めて長引く場合、写真や原稿の締め切り時間が迫ってくるからだ。東北勢が複数登場する日なら重圧はさらに増す。
 ただ、試合記録の検算が複雑になり、ミスが怖い。仙台六大学野球は延長十回から無死一、二塁でのタイブレークを採用。その報道で記者もデスクも制度に慣れてきたとはいえ、高校野球で実施されたときにどう影響するかは、試合運びと同じで、まずはやってみないと分からない。
(スポーツ部次長 薄葉茂)