「伊達政宗は母義姫のDNAを濃厚に引き継いでいる気がします」と山形市で「義姫の会」を立ち上げ、代表を務める諏訪洋子さん(53)。「山形の最上家の生まれですが、残念ながら知名度はこちらでもいまひとつ」。魅力を知ってもらおうと講演会などに取り組んでいる。
 義姫は政宗の弟小次郎の擁立を図った「政宗毒殺未遂事件」の主犯と目されるが、甚だ怪しいというのが元仙台市博物館長の佐藤憲一さん(68)の見立て。伊達家の危機を救うため「義姫と政宗が打った大芝居だったのでは」。
 小田原参陣間近の1590年4月、伊達家中は極度に緊張し、毒殺未遂と小次郎殺害に至る-。それが「定説」だが、実は小次郎は今の東京都あきる野市の寺で僧になった記録があるという。
 それが事実なら、亡き者にしたことにして争いの芽を摘んだわけだ。黙って悪役に甘んじた義姫には、2人の実の子への深い愛情さえうかがえる。
 義姫は決断力や行動力にあふれ、確かに政宗は似ていたと佐藤さん。「大した親子だったと思います」(2017・2・14)