余震の不安や心細さの中、食事で分け合った小さな缶詰、ラップを敷いて使った紙皿…。仙台市青年文化センター(青葉区)であった同所主催の料理教室。東日本大震災当時を鮮やかに思い出した。
 テーマは「備蓄食材アレンジメニュー」。節水も考えながら備蓄品を活用する。非常時の料理ではないけれども、おのずと非常時を意識した。日頃から非常食を食べる機会を設け、買い足す習慣をつける。ローリングストック(循環備蓄)、サイクル保存と呼ばれる方法だ。
 賞味期限切れを防ぐため、「上手に使って賢く保存」。講師の市ガス局の管理栄養士がこう強調し、作り方を教えてくれた。焼き鳥の缶詰や冷凍枝豆を使った「おにぎらず」、麩(ふ)をつなぎにしたサケ缶のサーモンナゲット、切り干し大根と乾燥ワカメの中華サラダなど5品だ。
 乾物を少量の水で戻す際や、あえ物で重宝したのがビニール袋。断水の記憶からか「袋や乾物は常備しよう」と話す参加者もいた。料理を囲んで「ようかんは冷凍できる」などと知恵を披露し合う姿に、被災者の潜在力を感じた。(2017・2・22)