江戸は「もったいない」を地で行くリサイクル社会だったといわれる。その象徴の一つが、コメづくりの副産物であるわら。堆肥や燃料などとして使われたうえ、日用品にも姿を変えた。
 編みがさや蓑(みの)、草履・わらじに、納豆を作るわらづと、畳床と、用途は衣食住に及ぶ。そして、これらも最後は肥料となって、全てが土に帰った。
 このもったいない精神を3年後の東京五輪・パラリンピックで発揮し、大会の「レガシー(遺産)」にしたい。そう、大会組織委員会が考えているそうだ。
 携帯電話やデジカメなど不要な小型家電を国民から集め、その「都市鉱山」から金属を抽出し金・銀・銅のメダルを作ろうとの試み。各地の自治体にも回収ボックスを設け4月から本格始動する。
 メダルは約5千個、必要な家電類は2千万個とか。国民参加型で、持続可能な社会像を世界に訴える。結構なことだ。小型家電リサイクル事業に力を入れる一関、八戸、大館の3市が提案した経緯もある。この企画だけはドタバタ劇が起きぬよう、ただそればかりを願うのみ。(2017・3・9)