岐阜県内の高校生が、東日本大震災の被災地から取り寄せた種をまいてヒマワリを育てている。花を咲かせ、採取した種は「被災地の痛みを忘れないで」と呼び掛けながら地元の人々に配る。4年目を迎えた「ひまわりプロジェクト」だ。
 高校生は吉城(よしき)高(同県飛騨市)の写真部員たち。ヒマワリの種は、震災後の状況を伝える壁新聞を作ったのをきっかけに、宮城県南三陸町の写真店経営佐藤信一さん(51)から譲ってもらった。
 おととし11月、佐藤さんを同高に招き、講演をしてもらった。「私が撮った写真を見せながら話をした。生徒たちは津波の恐ろしさに衝撃を受けていた。遠くにいても、気に掛けてもらうことは本当にありがたい」と佐藤さんは語る。
 同高写真部顧問の鈴木泰輔教諭(40)は話す。「近くの畑では約100本のヒマワリが咲いた。被災地に思いを寄せる活動は、新しい部員が入ってきても変わらずに続けていきたい」
 震災から6年。記憶の風化を少しでも防ごうと、どこかで伝え続けている若い力があることを忘れてはいけない。(2017・3・10)