仙台市若林区の八軒中学区の総合防災訓練では中学生が大活躍する。テントの組み立て、住民の避難誘導、避難者名簿の作成、給食の提供…。約380人の全校生徒が1役以上を持ち、中心となる町内会と協力してきびきびと動く。
 「訓練を通じて地域の防災・減災で将来、リーダーシップを取れる人になってくれればいい」。南材地区町内会連合会長の菅井茂さん(72)は、主体的に中学生が訓練に関わる意義を力説する。
 八軒中と学区内の3小学校が10月の土曜を登校日にして行われる防災訓練は本年度が2年目。菅井さんは今月12日、市内であった仙台防災未来フォーラムで取り組みを報告、防災力強化へ地域と学校、家庭が一体になる大切さを訴えた。
 東日本大震災で地元の避難所運営に携わり、教訓伝承を目指す消防庁の語り部に選ばれ全国で体験を語る。必ず触れるのが、世代を超えた「顔の分かる関係」の必要性。行事などを通じ育まれていた住民のつながりが円滑な避難所運営に役立ったと考える。経験の発信と実践。震災7年目もやるべきことは変わらない。(2017・3・14)