「巧言令色、鮮(すくな)いかな仁」「吾(わ)れ日に吾が身を三省す」-。高校時代に漢文で学んだ『論語』の一節は、今でも覚えていて口に出る。ただ、孔子の教えをかみしめて生きてきたかと問われると、言葉もない。「論語読みの論語知らず」だ。
 陽明学者の故安岡正篤さんは子どものころから論語になじみ、よく分かったつもりでいたけれども、読めば読むほどその奥深さを知らされたという。「日常いろいろの問題や現象にぶつかって、考える。考えると、ことごとく論語に書かれてある」と著書に記している。
 「こどもとおとなの論語教室」が19日、仙台市青葉区の仙台東照宮であり、安岡さんの孫、定子さんが講義する。京都の名刹(めいさつ)、大徳寺龍光院が「寸松塾」の名称で開く「寺子屋」だが、保護者以外も参加自由。座禅や呈茶の時間もある。
 論語は子どもには難し過ぎると思う方もいるだろうが、心配ご無用。独自の論語ワールドを作り、その中を自由に遊び回るという。「学んで時に之(これ)を習う。亦説(またよろこ)ばしからずや」。入場無料。連絡先は金源堂022(222)6710。(2017・3・15)