仙台市内の行きつけの定食屋で、アジアからの旅行者とみられるカップルが昼食を取っていた。好みのおかずを自分で選べる、安さと量が自慢の店。普段、会社員や学生の利用が多い場所で、外国人旅行者を見掛けたのは初めてだった。
 数日後、こちらも低価格と早さが売りの理髪店で、スマートフォンを通訳機器代わりに髪を切ってもらうアジア系の女性がいた。中国を代表にアジアからの訪日外国人旅行者と聞けば、「爆買い」「富裕層」といったイメージが強かったが、それだけではなくなっているようだ。
 昨年12月、仙台市が藤崎に開設した旅行者向け案内拠点は2月末までに2807人が利用し、うち外国人は327人。アジアからの観光客が多く、お薦めの飲食店などを尋ねるケースが多いという。
 宿泊施設をはじめ、全国でも懐に優しく庶民的で日本らしさを感じられる場所が外国人の人気を集める。「案内拠点で地元の穴場情報なども提供していきたい」と市誘客戦略推進課。「普段着の仙台」のPRが、海外からのリピーターを増やす一つの方策かもしれない。(2017・3・16)