騒々しくも、力強い生命力に久しぶりに出くわした。先夜、車で通った仙台市郊外の里山でのこと。水が張られた田んぼから聞こえてきたのは、そう、カエルの合唱。「ゲロゲロゲロ」と。
 鳴くのはほとんどがオスで、求愛行動であったり、縄張りを主張するためであったりとされる。自然の中で勝手に鳴いている? いやいや、合唱には法則がある。そのことを理化学研究所の研究員らが数年前に突き止めた。
 カエルの声を光に変換し、可視化できる装置を開発。これを棚田に並べニホンアマガエルの合唱を観測し解析した。その結果、カエルの群れは隣り合う者同士が重ならないよう二手に分かれ、整然と鳴いていることが分かった。カエルはお互いの主張を認め、交互に規則正しく声を上げるという法則を持っていた。
 人間世界で、お手本にすべきルールでは。議論の場で、特に国会で。聞く耳を持たず、採決の強行を繰り返す。「悲願だ」と言って性急に改憲へと突き進む。非難されてもカエルの面に水。丁寧な議論がない。これでは民主主義が泣く。