「僕は、いじめられていました」
 そんな書き出しの手紙が仙台市の社会人応援団「青空応援団」に届いた。差出人の高校生は物を投げられたり、階段で後ろから蹴られたり。中学で執拗(しつよう)ないじめに遭ったと打ち明ける。心臓が少しのことでバクバクし、何を食べても味なんかしない。死にたいと思い始めたころ、青空応援団を知ったという。
 「俺たちは『生きる』という選択を応援します。君にはね、応援団がいるよ」。団長の平了さん(39)のブログに勇気づけられ、メールを送ったら返信があった。「君に最強の魔法を教えよう。『関わった全員の名前、遺書に書いて死んでやるから覚悟しろ』と言ってみな」。一瞬でバクバクがドキドキに変わった。
 「魔法」を試した彼。いじめはやみ、「オドオドしてるのは彼らの方」になった。「僕は今、生きています。団長の応援があったから」と手紙は結ぶ。
 ひきょうな奴(やつ)は許さない。自死も絶対認めない。団長のエールは強く温かい。「誰も君を応援しなくとも、俺たちがいる。俺は、君の傘になる。ガンバレ」