今年も仙台の5月の恒例行事、国際ハーフマラソンと青葉まつりが終わり、木々の葉の色は一層深みを増してきた。青葉山周辺の緑の中で、市民おなじみの遊園地「八木山ベニーランド」(太白区)の観覧車が日差しを浴びて輝く。
 その観覧車の命名権を今季の開園日3月11日から2年間、市内の学習塾経営会社が取得した。来年開設50周年を迎える同園の支援のためだという。「ベニーランドは多くの人にとって思い出のある特別な場所」という社長の言葉は確かだ。
 いわき市出身の歌人井上法子さんは<どんなにか疲れただろうたましいを支えつづけてその観覧車>と詠んでいる。日々多くの人を乗せる観覧車。それぞれを魂と捉えれば、観覧車が重みを感じながら、ゆっくり回っているかのようだ。
 仙台では、プロ野球東北楽天の本拠地「Koboパーク宮城」、商業施設「三井アウトレットパーク仙台港」(ともに宮城野区)にも観覧車がある。地図で見ると、三つの観覧車が立つ場所は、ほぼ東北東の直線上に並ぶ。人々の思いや魂をつなぐラインなのかもしれない。