日々の営みの節目で、あなたならどんな思いを抱くだろうか。宮城県柴田町出身で仙台文学館(青葉区)館長の歌人小池光さんは、短歌雑誌の今月号作品で<文学館館長として十年を大過なく来しか大過なきのみ>と詠んでいる。
 小池さんは、2007年3月まで初代館長を務めた作家の故井上ひさしさんから、館長職を受け継いだ。井上さんは仙台一高の先輩に当たる。館長としての10年間で大過がなかったことだけは言えると謙遜するが、東日本大震災があった年も開催した「短歌講座」は好評で、来年3月に100回目を迎える。
 「文章講座」で受講生一人一人の言葉と丁寧に向き合った井上さんの姿勢を重んじ、発展させてきた。24日に文学館で開かれる短歌、俳句、川柳の合同吟行会「ことばの祭典」は井上館長時代から毎年実施されており、これも20回の節目に当たる。全国的にも珍しいという。
 ことばの祭典の受け付けは午前10時から。各部門選者が参加者の題詠作品から特選などの秀作を選ぶ。4日後に古希を迎える小池さんの館長賞も贈られる。