プロ野球パ・リーグの東北楽天が、初優勝した2013年、単独首位に立ったのは梅雨時のちょうどこの頃。7月6日だった。前日先発し、KOされた則本昂大(たかひろ)投手が驚いたことに、この試合でも救援で登板。勝ち投手になっている。
 どのチームも、優勝する時は思いもよらぬ選手起用や、神懸かり的な勝ちっぷりの試合が必ずある。今にして思えば、この時もそうだったのだろう。
 今季の楽天にもそんな雰囲気はある。4年前と少し違うのは、ソフトバンクという手ごわい敵がいるということだ。
 先週末の首位攻防3連戦。ファンは、球場やテレビの前で、一喜一憂だったろう。3試合ともどちらに転ぶか分からない展開で見応えがあった。勝ち越せなかったのは、勝負どころで相手がわずかに上回っていたからではなかったか。
 負けは負け。連勝記録が途切れた将棋の藤井聡太四段も「仕方ない。もっと強くなりたい」と前を向く。今月はソフトバンクとの直接対決があと5試合。「天王山」はここからが正念場だ。悔しさを晴らし、マッチレースを制したい。(2017・7・4)