「われわれが何かを成し遂げようとしているとき、ルールなどない」。発明王トーマス・エジソンは、こう言ったそうだ。ルールに縛られては、新しいモノや発想は得られない、ということか。
 凡人が天才に迫るべく、先日、知人と杯を交わして盛り上がった話がある。ネタは水中に生息する藻だ。
 光合成によってオイルを産生する藻類バイオマスは近年、再生可能エネルギーとして企業や大学の研究が盛んだ。東日本大震災後、仙台市と筑波大、東北大が宮城野区の南蒲生浄化センターで共同研究を開始。航空機関連のIHIは鹿児島県で、自動車部品のデンソーは熊本県などで実証実験を本格化させた。
 本題はここから。IHIの航空機エンジン工場が相馬市にある。デンソー子会社は来年、田村市に新工場を稼働。角田市にロケットエンジン研究の宇宙航空研究開発機構角田宇宙センター、沿岸被災地には藻を培養できる未利用地もある。
 点が線になれば、新燃料の開発、宇宙産業の拠点にも。県境を越えた創造的復興の夢は膨らむ。エジソン気分に酔った。(2017・7・3)