「ことしは不作」と、宮城県内の農家から2度聞いた。最初は丸森町耕野のタケノコ農家。例年なら収穫期を迎える大型連休ごろに「竹の葉っぱがもう黄色。終わりのしるしですよ」。6月は角田市のウメ農家が「いつもの半分。10分の1と言っている人もいます」。
 春先に雨が少なかったためらしい。生産者だけでなく、市民や行楽客の顔も曇らせた。耕野のタケノコ掘り体験は募集人数が減り、角田の「梅まつり」会場では購入を諦めた人が少なくなかった。天候はどうしようもないのだが、関係者は申し訳なさそうだった。
 きょう、あす、山形県内各地で「紅花まつり」がある。こちらも気温が上がらず花付きが遅れていた。「半夏ひとつ咲き」といって、夏至から11日目の半夏生の日に1輪だけが咲く。それを合図に黄色の花が次々と咲き始めるとされる。
 「間に合わないかと思ったら、半夏生の2日に各畑で1輪ずつ」。白鷹町商工観光課の担当者が弾んだ声で教えてくれた。月内は花摘みや染めを体験できる。タケノコとウメの分まで満喫したい。