目の不自由な人のための点字・録音図書を保有、製作する宮城県視覚障害者情報センター(仙台市青葉区)では、個人的ニーズに応えるサービスも実施している。依頼内容は、家電の取扱説明書、時刻表、趣味の冊子など多岐にわたる。
 前年度の依頼件数は260件。ここ数年順調に伸びているが、それに対応するボランティア(奉仕員)の数が不足しているのが悩みだ。3月末現在、点訳、音訳合わせて236人。ピーク時に比べて100人近く減少している。
 奉仕員は、1~2年間の養成期間を経て活動を始める。音訳歴18年の坊野久美子さん(64)は、「本を読むのが好きで、自分が何かの役に立てれば」と、応募したのが40代のときだった。
 現在、奉仕員は60代以上の女性が中心だという。「かつて多かった40代の主婦層が、最近は仕事に就くなどで、ボランティアをできなくなってきた」と同センターの宇和野康弘所長。奉仕員の減少は東日本大震災以降、顕著だ。少なからず生活から余裕を奪った震災の影響は、こんなところにも現れているようだ。