故まど・みちおさんの作品に『さかな』と題した詩がある。<さかなやさんが さかなを うってるのを さかなは しらない/にんげんが みんな さかなを たべてるのを さかなは しらない/うみの さかなも かわの さかなも みんな しらない>。
 何も知らないまま食卓に上る魚が、いとおしい。大切な命をいただいて、私たちは生きている-。まどさんのメッセージに通じる食育ツアー「親子で市場を探検しよう!」が25日、企画される。
 鮮魚店に並ぶ魚はどこから来るのか、どのぐらいの種類が取引されているのか。食育NPO「おむすび」(大崎市、清水智子代表)が募集した親子15組が早朝、仙台市中央卸売市場(若林区)に直接足を運んで学ぶ。競りの現場やマグロの解体などを見学するほか、地元水産会社から流通、加工の話も聞いて勉強する。
 「切り身になった魚しか知らない子どももいる。遠くなった生産現場と食卓を結び付けたい」と清水さん。食べられる魚に心を寄せれば、「にんげんは さかなのはなしを しらなすぎる」。