この夏、日傘デビューした。買い求めたのは青いチェック柄の折り畳み。生地の裏がコーティングされており、強い日差しもしっかり遮る。おかげで朝からカンカン照りでも心配無用。日傘で作ったマイ日陰の中を快適に出勤している。
 買うか買うまいか、数年迷った。理由は「男が日傘!?」という固定観念だ。街行く人を見れば愛用者は女性ばかり。美白を求めているわけでも、皮膚がんリスクを恐れているわけでもない中年に「日傘男子」は軟弱に思え、ためらわれた。
 ところが使って半月、迷ってきたことを後悔するほど避暑効果を体感している。特に今夏は梅雨明け前から暑さが厳しい。仙台市では7月の最高気温の平均が23日時点で30.1度と、平年を5.1度も上回る。愛用品は晴雨兼用で、最近多い突然の雨をしのげるのも心強い。
 とはいえデビューからこの間、同性の利用者に出くわしたことは一度もない。男が自分一人だと周囲の視線が気になり、日傘の下なのに変な汗をかいてしまう。誰か仲間が増えないものか。勝手な孤軍奮闘に日が差すのを待っている。